愛知県のお客様より、BMWのキーレスが送られてきました。
2010y BMW E89 Z4 のキーです。
普通には電池交換できないタイプ。
ご依頼内容は以下の通り。
- 現在このキー1個しか無いがキーレスが効かなくなってしまった。
- キーを分解して内蔵蓄電池の交換をして欲しい。
まずは、到着時のキーの状況確認から。
イモビライザーは問題なし。(エンジンは始動するという意味)
ボタンを押してキーレスの周波数を測ると。
272mhz?
272mhzってなんだ?
正常品だと315mhzだが、いままで272mhzってのは見た事ないぞ?
これではキーレスが効かなくなったのも納得。
DIYで分解して基盤でも壊したのか?
接着している感じは無いな…。
という事は、自然に壊れて315mhzが272mhzに変わってしまったという事か?
とりあえず分解。
基盤表面をくまなく見ても。
物理的に何かが壊れている感じも無し。
この状態で電波を測定しても、やはり272mhz…。
バッテリー電圧も3.1Vある…。
はて?
電池を交換したところで、周波数が戻るとも考えられないが。
とりあえず蓄電池の交換をしてみる。
交換中。
交換後。
再度周波数を測定しても変化なし。
そりゃそうだよな…。。
悩む。
確実に基盤のどこかのパーツが壊れている。
でも何処かは不明。
DIYで分解して基盤を壊している内容であれば。
- この基盤壊れているので修理は不可です
と、連絡のうえ返送するのですが。
普段使用をしていて周波数が変わってしまった…。
どのボタンでも周波数が変わってしまうという事は…。
基盤のここかここだよな?
と見当は付いているのですが…。
悩む。
幸いにも、中古の基盤に同じパーツはある。
ただし、下手に交換して失敗すると、最悪エンジンが掛からなくなる可能性大💦
クルマ愛知県だよなぁ。
悩みに悩んだあげく作業開始!(笑)
まずは中古基盤から安全に部品の取り外しが出来るのかをテスト。
大丈夫そう。
次に、故障している基盤から部品を取り外し。
そして慎重に慎重に取付け。
電波測定。
315mhzに戻った。
予想が一発で当たってラッキー。
最後に肝心のイモビライザー認証もOK。
ほっと一安心。
ただし、これが実車でキーレスが復旧するのかは分からない…。
分解したキーシェルに基盤を収めて接着。
再度測定。
最初に上手い事キーシェルを分解すると。
こんな感じで綺麗に接着できます。
だんだんと上手くなっていってる気がする~。(笑)
いつもの様に、ヤマト運輸の現金代引きで返送して完了です。
肝心のキーレス機能がどうなったかですが。
翌日、お客様より「キーレス直りました~♪」との電話をいただけました。
この度は、当店をご利用いただきありがとうございました。
※今回はたまたま直っただけの記事です。無理なものは無理なのでご了承ください。m(__)m
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