当店、郵送にて鍵の部品が送られてくる事が多いですが、先日の作業のご紹介。
中国地方の自動車修理工場から、ミニクーパーのキーレスが送られてきました。
キーが送られてくるまでの経緯。
- このクルマのオーナーさんが、DIYでキー内蔵蓄電池を交換する為に分解して電池交換をした。
- 電池を替えたがキーレスが復旧しない。
- クルマ側の問題と判断して自動車整備工場に入庫。
- 自動車整備工場様は、オーナーが「電池を替えたのでキー側の問題ではない」と言っているので、クルマ側を色々とチェック。
- キーレスの関するユニット全てを交換したが、キーレスが効くようにはならない。
- 整備工場さん悩む…。。。
- 整備工場さん、キーレスの電波を測定する装置を購入して、キーレスの電波を測ってみたら…。
「電波出てないじゃないか!!!」
このキーレスを直せたら直して、無理なら新しいキーレスを作成して欲しい。
という事で送られてきました。
まずはジックリと外観から。
イモビライザーに関しては問題なし。(エンジンは始動するという意味)
整備工場さんも電波は測っていましたが。
やはりキーレスの電波は測定されず。
比較的きれいには開けてありますね。
おそらく、カッターで脇を切って、マイナスドライバーなどでこじって開けたのでしょう。
開けてみます。
基盤をくまなく眺める。
DIYでやってるみなさん、電極形状の違うのを、頑張って取り付けてますよね。(笑)
一番あやしいのは四隅部分。
怪しいところを数か所確認。
決定打発見。
基盤上の電装部品が削り落とされています。
これを直すには、簡単に済まそうとするならば、別に中古のキーレスを入手して、この削り落とされたパーツを取付けしなおせば直る可能性はありますが…。
・他に怪しい箇所もあり。
・今までの経験上、DIYで蓄電池交換して不具合が出た基盤を直しても、かなりの確率で直らない。
という事を踏まえ、これ以上の作業はやめ。
この壊れたキーレスは、再度接着して終了。
ちなみに、この電池の電圧は、2.9/3.0V定格ありました。
こんな事もあろうかと、クルマ側からイモビライザーに関するECUを外してもらい、一緒に送っておいていただきました。
キーカットなど色々と作業して。
新しいキーレスのイモビライザー(エンジン始動)のデータをECUにプログラムして作業完了。
私の方で作成したキーレスの登録方法も同封して、ヤマト運輸 現金代引きで返送して完了です。
DIYでキーレス分解して、結果的に不具合を起こしてしまい、高額な修理代となっているケースが多い様にも感じます。
BMW系のキーレス分解をする時には気を付けましょう!
【紛失鍵作成・スペアキー作成・鍵の修理 出張対応可能地域】
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その他の地域でも、対応可能な場合もありますのでご相談ください。