ホームページを見ていただいたお客様からのご相談の電話。
「VW UP ! のキーレスの付け根が割れてしまい、キーが1本しかないので、郵送で送るにもどうしたもんかと…。」
基本、このパターンの修理は、郵送でのやりとりが多いのですが、すごくご近所さまでしたので、「他の現場終わらせてから、帰り道に直接伺いましょうか?」
という事で、日没前に到着。
VW UP ! キーレスのブレード外れ修理
ほんと、VW UP ! のキーレスの修理の割合が高い気がする…。
いや、気のせいではなく実際多い…。

前々から不思議だったんですよ。
「同じキーレスを使っているVW 車両は沢山あるのに、何故割合的にUP ! ばかりになるのか…」って。

今回の記事は、なんとなくVW UP! のキーレスが何故壊れやすいのか?
なんとなくですが分かったので、それを踏まえてご紹介。
UP! なので、エンジン始動は普通にキーを挿して回すタイプ。

全て同じように、キーレスのブレード固定部分が割れてしまい、ブレードが外れています。


キーレスの修理は、壊れたキーレスを分解して、交換用の社外品になりますが新しいキーシェルへ移植。

外れてしまったブレードから削る段差をデコードして。
新しいキーシェルの方のブレードをカット。

組み立てて、キーレスの修理は完了です。
右側が作り直したキーレスです。

ステアリングロックにひっかかりがあるのか?
と動作確認。

キーを挿して、イグニッションOFFからONへ回しても、とてもスムーズで違和感なし…。

はて?
こんなにスムーズに回るのに、キーレスの固定部分が割れるもんなのか?と疑問。
このあと、エンジンを始動しようと「ON → START」とキーをひねった時に気が付きました。
「ON → STARTへセルモーターを回すまでのバネ力が強すぎる…。」
お客様も気づいていた様で。「これ、バネっ気が強すぎだよね~」と。
VWやアウディの車両って、ステアリングロックが経年劣化で動きが悪くなり、キーを挿して回す動作の時に、「引っかかる・途中で止まる・戻すときにも引っかかる」
このステアリングロックの動きが悪くなるのが原因で、一律キーレスが壊れると思っていましたが、どうもUP!の場合は、回したら勝手に戻る為のバネが強すぎってのが原因っぽいですね。
という事は、「ステアリングロックの経年劣化の動作不良でキーレスが壊れる事も非常に多い」が、それ以上に、「バネが強すぎる事が、キーレスを壊す要因としては割合が高い」のではないか?
って確実ではないですが思いました。
今までVWやアウディのキーレスを修理した際の個数を集計したら、もっと分かりやすい記事になるかとは思いますが…。
今度、時間がある時にでも集計出してみるかなぁ…。。
体感的には、全体の6~7割くらいがVW UP!ですね…。。
ステアリングロックに関しての説明
ステアリングロックって、簡単に言うと、キーを挿して回したら、ハンドルをクルクル回せるようにする為のパーツ。
逆にキーを抜いたら、ハンドルにロックが掛かって回せなくなります。
一番右が鍵穴の方になります。
参考までに、下のステアリングロックは「ザ・ビートル」「GOLF5」「GOLF6」「ジェッタ」「シロッコ」「シャラン」「ティグアン」「トューラン」などに使われているパーツ品番のステアリングロック部品になります。
VW UP ! は別品番で、形状も作りも違います。

キーを抜くとロック状態。(ハンドルの付け根で、ロック部分が引っかかって回せない様にしている状態)

逆に、キーを挿してONの方へ回すと、ロック部分が引っ込んで、引っかかりが収まるのでハンドルを回せる様になっている状態。

主に、キーをひねった時に「引っかかる・途中で止まる・戻すときにも引っかかる」という場合は、上の写真の動作が悪くなるのが原因。
動きが悪くなっているだけならまだしも、見えない部分の内部パーツが割れるなどの状況になると。
・キーをONに出来ない。
・エンジンを止めようとしても、キーがOFFに戻らなくなり、エンジンを止める事も出来なく、当然ですがキーも抜けなくなる。
油を注せば直るという訳では無し。
これが、一般的なVWやアウディ車両で、イグニッションの具合が悪い原因。
今回の記事の様な、VW UP! の場合は。
この鍵穴の奥の。

直接は見えませんが、内部のバネの強さが、VW UP!のキーレスが壊れやすい原因っぽい。

VW UP! 以外の車両で、たまーに、キーレスを輸送で修理して返送した後に。
「キーが引っかかるんですが」
と連絡がある時がありますが、鍵穴には全く原因がありませんで、「元々、引っかかる状況ありませんでしたか?」「それが原因でキーレスが壊れたんですよ」と、その旨を説明して納得してもらうしかありません。
ま、キーの削り方をミスって、キーが引っかかっていると思われての連絡なのでしょうが。

どんなに正確にキーを削ったとしても、引っかかりの原因は鍵穴ではないので、こちらではどうする事も出来ません…。
ちなみに、下の写真の鍵穴部分の方にはバネは付いていません。
たまに、この鍵穴の方に注油している方がいられますが、気持ちは分かりますが、全く動作は良くはなりません。

なんか、長々と記事を書いていたら、誰に対して、何を説明しているんだ?
と書きながら疑問を感じてきたので (笑)
この辺で終わりにします。
「ステアリングロックの動きが悪い」などが気になる方は、youtubeなどで、「vw ignition stuck」などで検索してみてください。
海外での修理事例が沢山出てきますので。
下の記事も参考にしてください。
【紛失鍵作成・スペアキー作成・鍵の修理 出張対応可能地域】
神奈川県・東京都・埼玉県・千葉県・茨城県・群馬県・静岡県・山梨県
その他の地域でも、対応可能な場合もありますのでご相談ください。






