沖縄県の業者様からのご相談。
BMW Z4 のキーレスの内蔵蓄電池を交換しようと思って、DIYにてキーレスを分解したら、全くキーレスが動作しなくなってしまったとか…。
当店ではよくある相談内容です。
「分解されたキーレスは、基盤が壊れた場合が多いので、直せるかどうかは見ないと分からない。」
「直せないと判断した場合の為に、車両からEWS-ECU(イモビライザーECU)を外して、一緒に送ってください。」
上記内容を説明させていただいておりました。
沖縄より部品到着。

キーレスは分解済み。

だいたいカッターで開けてると予想。

色々と作業する前に、到着した状態でキーを測定。
イモビライザーは問題なし。(エンジンは始動するという意味)

キーレスの電波は、よくわからない周波数が出ています。
これではキーレスが効かなくなるのは当然。
本来であれば、315khzの出力です。

開けてみます。

まずはボタン側からチェック。
瞬間接着剤の「白化」がひどいですが、特に問題はなさそう。

ちなみに、みなさん接着する時、だいたいの方が「アロンアルファ」などの瞬間接着剤を使われる事が多いですが、基盤表面が白化すると、基盤の電装部品が影響うけるのか分かりませんが、最悪キーレスの電波が出なくなる。という話しを聞いた事があります。
たかが接着なんですが、気になったので書きました。
私が接着する際には、色々な方法を使いますが、接着剤系で済ませる場合、概ね下の「無白化・瞬間接着剤」を使います。
絶対にこれが良い。という訳ではありませんが、私の愛用品。
(接着した直ぐに、密閉状態にはしない。などの工夫も必要ですが…。)
ただ、2,000円くらいするのが痛い…。。。

話を戻します。
今度は電池側の面を見てみます。

左側のクリスタルの表面が無くなっています。

右側の名称不明ですが、電装部品が削り落とされています。

「絶対に直せないのか?」と聞かれれば嘘になりますが、経験上、DIYで分解して壊れたキーレス基盤を直しても、直らない事例が多いので、このキーレス自体は観察のみで終了。
スペアのキーレス作成に内容を切替え。
このキーレスから、キーの削り段差をデコードして。


私の方で用意しているキーレスを。

削る。

それと同時に、送ってもらっていたECUからデータを抜いて。

イモビライザーのセットアップをして。

完了です。

- 一式が到着。車両にECUを戻したあとの手順。
- 手動でのキーレス機能の登録方法。
上記の手順書を同梱して。
ヤマト運輸の現金代引きで返送して完了です。

後日、「問題なく完了しました~」とのご連絡をいただきました。
この度は、当店をご利用いただきありがとうございました。
料金やかかる日数などに関しては、下記のページを参考にしてください。
【紛失鍵作成・スペアキー作成・鍵の修理 出張対応可能地域】
神奈川県・東京都・埼玉県・千葉県・茨城県・群馬県・静岡県・山梨県
その他の地域でも、対応可能な場合もありますのでご相談ください。