少し遠方の車屋さんからのご相談。
お客さんに頼まれて、キーレスが効かなくなった、ミニクーパーのキーレスを分解したら、エンジンが始動しなくなってしまったとか。
依頼としては非常に多い内容です。
日程合わせてお伺い。
2004年式の、第一世代ミニクーパー R50の後期型になります。
クルマの持ち主の方が、仕舞っていた②のキーレスを持ってきてくれていたみたいで、とりあえずクルマを動かせない。
という状況ではなかったです。
今回は、当店の方で用意している、新たなキーレスを追加という事で話が決まっていましたので、まず最初に、キーレスが効かない理由が、手元のキーレス側なのか? 車両のキーレス受信ユニットの故障なのか?の見極めから始めます。
当店で追加予定のキーレスをセットアップしてみます。
セットアップも出来ましたので、これでキーレスが効かなかった理由が、手元のキーレス側と確定できました。
一旦、現在あるキーレス2本のチェックをしてみます。
まずは②番の仕舞っていたキーレスから。
イモビライザーは問題なくOK。(エンジンは始動可能という意味)
キーレスの電波は出ません。(多分、内蔵蓄電池が原因かも?)
お次は、分解してエンジンが始動しなくなってしまった①番のキーレス。
イモビライザーの出力無し。(エンジンは掛からないという意味。)
電池を外してあったので、当然ですがキーレスの電波は出ません。
分解をした車屋さんの話しでは、「電池を外す時に使ったハンダゴテの熱で…。。。」という説明でしたが、駄目になった基盤を見てみます。
エンジンが掛からなくなった理由は明白。
インダクタ?
多分、インダクタという電装部品の名称になると思うのですが、大事な大事な大事なコイルが切断されています。
大事過ぎなので3回言ってみました。
これではエンジンが掛からないのは当然。
裏側も一緒。
再接着を意識するあまり、カッターを使ってキーレスを分解するとなりやすいです。
確かに、切断面はキレイですね~。
ちなみに、私が分解する時には、カッターはゼーーーーーーッタイに使いません。
カッターを使って、キレイを取るか、リスクを取るかでしょうね。
もう一度まとめ。
インダクタのコイルが切断したキーレスは、直せそうだったのですが、今回は作業無し。
一通り観察も終わったので、肝心のキーレス追加作業の開始。
キーレスをカット。
車両からECUを取り外して。
イモビライザーのデータを編集して。
完了です。
DIYでキーレス分解をする時には気を付けましょう!
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