AUDI A3のエンジンが掛からないというご相談です。
某ディーラーさんに搬入されているらしいので、日程合わせて現地にお伺い。

2005年式の8PのAUDI A3になります。

ディーラーさんが調べた限りだと、キー側の不良が原因しか考えられない!
という事で私が呼ばれました。
現在、この二分割になる古いタイプのAUDIのキーは製造が終わってしまっているらしく、ディーラーさんだと、キーの不具合では対処しようが無いとか。
「どれどれ」と一応エンジン始動を試みる(笑)

当たり前ですが、一瞬エンジンは始動しますが、その後ストールしてエンジンは止まります。

キーレスの中の「イモビライザーチップ」が駄目になったのか?

鍵屋的には、過去事例で無い事も無いですが、少し考えずらい状況です。
キーをDIYで分解したりしている訳でもないし…。
どこか、高い所から落としてしまったという訳でもないし…。
ましてや、道路に落としてクルマに踏まれてしまった訳でもないし…。

経年劣化でイモビライザーチップが駄目になるなんてあるのかね~?
なんて思いながら、イモビライザーのチップ測定機に入れて調べると。
ほんとにイモビライザーのチップが駄目になっていました💦
あるもんなんですね~。

という事で、原因も分かったので、早速キーレスを分解!

左側に収まっている縦長のガラス管がイモビライザーチップになります。

生きているチップならば慎重に取り出しますが。
既に駄目になっているのが分かっているので、バキバキに割って削り落とします。

新しく登録するための「イモビライザーチップ」を埋め込んで準備完了。

念のために書いておきますが、この新しいイモビライザーチップはディーラーさんでは登録出来ません。
不正品を使っているからとかの理由ではなく、まっさらなイモビライザーチップはディーラーさんの診断機では登録できないという意味です。
詳しい説明は書きませんが、これがイモビライザー登録の奥深い所です。
話を戻します。
車両に専用の診断機を繋げて。
年式の割にはソコソコ難しい手順を終えて。
エンジン ブルルン♪♪
にて作業完了です。

帰り際、持ち主さんから「レッカーなんかしないで、最初から現地に来てもらえば良かった…」って言われました。
確かにそうですね~(笑)
この度は、当店をご利用いただきありがとうございました!
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